<ディズニーランドのスタッフへのお手紙>

今月、数年ぶりに主人とディズニーランドに遊びに行かせていただきました。
実はこの日は、一年前に亡くなった私達の娘の誕生日、そして命日でした。
身体がとても弱かったために、生まれて間もなくこの世を去ってしまい、主人と
二人、ずいぶんと長い間、深い哀しみにおりました。助けてあげられなかったこ
と、何一つ我が子にしてあげられなかったこと、いまでも悔やんで仕方ありません。
生まれてきたら、このディズニーランドに連れてきてあげたいという私たちの夢も
果たすこともできず、主人と話し、この日、娘の供養のために来ることができました。
事前にガイドブックを見て、かわいいお子様ランチがあることを知り、娘に食べ
させてあげたいと思い、ワールドバザールにあるイーストサイド・カフェに入り
ました。本当は8歳以下でないと注文することができないものでしたが、お店の
方に事情を話すと、快く注文を聞いてくださいました。
そして隣の4人掛けのテーブルに子供用のイスまで用意してくださって、
「3名様、こちらにどうぞ」と席を移してくださったのです。
「本日はよくきてくださいました。ご家族で楽しんでいってくださいね」と、
まるで我が子がここに一緒にいるように私たちをもてなしてくださり、主人も
私も感激で胸がいっぱいになり、涙があふれました。
娘を亡くしてからはじめて、「親子3人でいる」ということを味わわせてくだ
さって、本当に感謝しております。娘が生きていてくれたらどんなに幸せだった
ろうという思いでいっぱいです。
お店の方々にとても親切にしていただき、そしてかわいいお子様ランチも食べる
ことができて、娘もさぞ喜んでいたと思います。思いもよらぬ皆様の温かなおもてなし
のおかげで、とても良い想い出ができましたし、娘のためにも、とてもよい供養が
できたと思います。
親子3人で楽しいひとときを過ごさせていただきまして、本当にありがとうござい
ました。あの時のお礼を言いたくて手紙を書かせていただきました。