兄弟子に一升瓶で殴られ「失明」…賠償求め提訴
(2014年1月7日18時35分 読売新聞)

 大相撲の芝田山部屋に入門した元力士の20歳代男性が、
兄弟子の幕下力士(23)らに暴行を受けて左目がほぼ失明したとして、
兄弟子と芝田山親方(元横綱大乃国)、日本相撲協会に約6900万円の
損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こしたことがわかった。

 男性の代理人弁護士が7日、記者会見を開いて明らかにした。
提訴は昨年12月26日。

 訴状によると、男性は中学卒業後に同部屋に入門したが、2009年8月、
兄弟子に一升瓶で頭を殴られるなどして左目に網膜剥離を発症。
手術後も親方や兄弟子からの暴行が続き、
12年9月にほぼ失明したとしている。男性は昨年、引退した。

 男性は11年、警視庁に傷害容疑で被害届を出したが、
東京地検が12年2月、兄弟子を不起訴にした。弁護士によると、
男性は「親方からの謝罪は今もなく、裁判で責任を認めてほしい」
と話しているという。芝田山部屋では10年にも、
親方が元力士を暴行したとして傷害容疑で書類送検される
トラブルが起きている(親方は不起訴)。同部屋は提訴について
「親方が不在でコメントできない」としている。

読売新聞:http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20140107-OYT1T00867.htm