ゲゲゲの鬼太郎／夜叉について（漫画・アニメ版）

夜叉は、インドから中国へ、中国から日本へと渡ってきた妖怪である。インドでは神として扱われた。
人間に取り付き、行動をコントロールする。
音楽は夜叉の才能であり、取り付いた相手の手足を“部分コントロール”して楽器を奏でることができる。
相手の魂を完全に奪い、抜け殻になった体を完全に夜叉がコントロールすることもできるが、
完全なコントロールは部分コントロールよりも妖力を使う上、無理に人間のふりをすると不自然になって難しいため、
音楽の才能を欲しがっている人間に目星をつけて“協力者”になってもらうことがある。
夜叉の催眠音楽はかの吸血鬼エリートの音楽と違い、万人に効果のあるものである。
それは、エリートの催眠術が完全に音楽の力によるものであるのに比べ、
夜叉の催眠術は音楽と妖力の両方を使った術だからである。なので、夜叉の音楽をテープに録音しても効果はない。
夜叉の音楽には、楽器で奏でる『地獄のメロディ』と喉を使う『地獄の歌（ガイコツ節）』があるが、
イヌイットに伝わる『喉歌』に似た声の出し方をする歌の方は難しく、妖怪でもなければまず歌いこなせない。
だが歌は楽器だけよりも数段催眠の効果が高く、長く持続する。歌の場合は夜叉の妖力無しでも聞いたものを不安や恐慌状態に導く。