室温超伝導は製造できるか?
金属合金ではBCS理論としてメカニズムを説明できたが、高温超伝導では
説明できない部分が多い、というのは金属ないし合金系は電子−フォノン相互作用
により自由電子の波動(位相)が一斉に揃うことにより、マクロな量子効果が目に見える
物理現象として確認できる。一般的にクーパー対を形成しエネルギーを低い状態にして
抵抗無く格子ポテンシャルを移動できるわけ、しかし・・・
YBCO等の酸化物系はCuO面の伝導相が何らかの相関を受けてるのは間違いない
のだが、候補にあげるとエキシトン、ポーラロン・・、色々なモデルで説明付くが
実験では証明できないのが現状。
 室温超伝導は結論から言って不可能・・・
それは、熱振動(T=300K)に打ち勝つ強相関電子が存在しないから
もし、存在したとしてもデバイ温度は数万度になり固体状態で結晶構造が
不安定である。残念ですが不可能と思われます。
 現在の最高は水銀系の酸化物で特殊環境下で150K程度が限界かな。