森事務局長は、権利取得までの年数短縮を意識している。NPB公式ウェブサイトに掲載されている現行ルールによると、(1)年度選手権試合期間中に145日以上選手登録されたシーズンを1シーズンとして計算する。(2)合計8シーズンに達した時に「国内FA」となる資格を取得する※ただし、2007年以降のドラフトで入団した大学生・社会人選手は、7シーズンで資格を取得する。(3)合計9シーズンに達した時に「海外FA」となる資格を取得する。ただし、それ以前に国内FAの権利を行使した場合を除く。初回のFA権取得については、上記の条件となっている。

 つまり、21年のドラフトでプロ入りした、四大卒の選手の場合、29歳になるシーズンで国内FAの資格を得て、実際に移籍先でプレーするのは30歳になるシーズンということになる。

 こうした点を踏まえ、森事務局長は「今だったら、30(歳)だったり、30超えたりなので、やっぱりピークを過ぎちゃったりしているようなっていうのがあると思う」とし、ピーク前で強い立場の時期にFA交渉ができるようなルールづくりを意識していた。

 また、選手会側の松本弁護士は“FA市場”に出てくる選手の数を確保することが必要だとした。「マーケットにたくさんの選手が出ることによって、その選手のある程度、適正な年俸みたいなものが市場価格で決まっていく」という見通しを示した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/c1500052eb8c13e61ae3e5faa5600b759e66f2f2

選手会はノンテンダーを口実にFA制度の改革を進めたいだけでした