そんなことはみんな知っている
アプリが全部タダになれば、それをカスタマイズして繋ぎ合わせてシステムアップする仕事しかなくなる
しかしそれは100も承知で、それでもGPLを支持するエンジニアは居る
なぜか
それは、アプリを作ってもアメリカ製じゃなきゃ売れないことを知っているから
仮説だが、日本でPC98のような特殊なOS、もしくはTRONのような新しいOS、一太郎のようなワープロソフトを
一生懸命作ったとしても、結局アメリカ製の方がスタンダードになるだろうし、簡単にひっくり返されるだろう
日本国内でのシェアの獲得すら無理なのに、世界を相手に売るなどとてもできない

仮に日本でフォトショと同じような機能を持ったパクりアプリを安く作ったとして、誰が買う?
当の日本人ですらフォトショを選択するだろうに、よその国の人が買ってくれるわけない
第一GPL版のフォトショといえる、GIMPが現場で全く使われていない、「無料」なのに
無料でも勝てないのに有料で勝てるわけがない、しかし、有料でなきゃ商売にならないから作る意味もない
結局互換性が重要視されるからシェア1位のものしか売れない、2位以下はペンペン草も生えない
車や家電みたいに良い感じにシェア分け分けは無い、互換性が大事だから他社への乗り換えも発生しない

大事なのはGDP世界第三位の日本ですらこのありさまということ、まさに二位以下はペンペン草も生えない仕組み
これはさすがにバランスが悪いように思うし、市場原理の観点から消費者の選択肢が事実上存在していないのは
どうなのかということもあって、GPLを応援する土壌が出来上がる

一番になってシェアを根こそぎ奪っている奴と、無料でばらまいて巻き返そうとする奴との
両極端でアンバランスな争い
こんな北斗神拳継承者同士の戦いのような熾烈な状況だから余計に日本でアプリ作って商売するのは難しい
アメリカの大統領選挙でトランプとサンダースが一騎打ちしているようなもの
程々の製品を程々の値段で程々のシェアで程々の売り上げ、という選択ができない以上
普通の会社の体力じゃ手も足も出ないね