>>196の続き

こないだも、変なジジイが、「ここの図書館はちゃんと本を返していないな」とか言うので、
「え? どういうことでしょう?」と聞くと、本が違うところに入っていると言う。
「適当なところに戻しちゃう人もいるんですよ。毎日、並べなおしてはいるんですがね。」
と言うと、「お前んとこの職員がまちがえた。」と言った。
なんと、このジイサン、自分が返した本を本棚に職員が返しに行くまで後をつけていたのだ。
一応、気になったので、「どの本ですか?」と言って、ついて行くと、「し」という札の立ったところから、
柴田練三郎の本を取り出した。これだけでは、間違いではないようにも思ったのだが、「柴田錬三郎」の札もあったのだ。
正しくは、そちらの札の方に入れる。「し」の札に入れるのは、著者名の札の立っていない、いわば「その他のし」の著者のものを入れることになる。
ずいぶん細かいこと言う人だなあと思ったものの、やはり、「すみません」と謝った。

しかし、なんかとにかく因縁つけたいらしく、「ここの図書館は物置みたいだな。」とかごちゃごちゃ言う。
確かに物置みたいに小さい図書館なのだが、これは複雑ないきさつがある。職員がそれを希望していたわけではない。
はっきり言うと、長の思いつきの施設が急に隣に出来てしまったために、図書館がその分、ちじめられてしまったのが本当である。

このアタマに来る一件も思い出してしまったため、「そういうことは上の方に言ってください。」と言ってしまったもんだから、
このクソジジイがからんできた。オレの名札をじろじろ見ていたが、オレは名前もはっきり言って、私の名前は伝えてかまいませんよと念を押しておいた。

でも、まだ言ってないみたいだ。なぜ言わない。

言ったら、だから、現場の意見をまるきり無視するとこういうことになるんだと、思いっきり切り返してやろうと思ってたのに。

しかし、このジジイの捨て台詞が吹き出しそうになった。
オレのこと、「未熟」だと。

そりゃ「未熟」だが、自分の返した本を追っかけていくような行為の方がよほど「未熟」というか粘着じゃないの。
こういうのには2度と来てほしくないとはっきり思った。揚げ足取りしか趣味がないんだもの。