私の場合は慶応大学の通信教育部(文学部)でしたが、何の抵抗感もなく堂々と「慶応大学卒業です」と答えています。
 正規の大学を卒業したわけですから、当然のことです。
 
 就職活動の際も、履歴書に「・・・年 慶応大学文学部史学科入学(通信教育課程)」「・・・年 慶応大学文学部史学科卒業」と書いて、大手予備校に正社員として採用されました。
 面接の際に「何で6年間在籍していたの?」と聞かれ、「単位修得に時間がかかったのと、卒業論文に時間を要したためです」と答えました。
 
 この会社では10年間勤めました。
 現在は資格を活かし、フリーでキャリアカウンセラーの仕事をしています。
 卒業後であれば、プロフィールなどにも「通信」だなんて書く必要は全くありません。

 就職活動中に、とある企業にも面接に行きましたが、そこは「大学通信」を否定し、「高卒と同じです」と暴言を吐きました。
 「それは差別に当たるのではないですか?」と発言した所、「うちの会社では採用するつもりはありません」と逆切れしてきました。

 面接をこちらから断って退室しましたが、今でも憎しみが湧いてきます。
 しかし、その企業は私が面接を受けてから4年2ヵ月後に倒産しました。
 従業員121人全員が解雇されました。行かなくて大正解でした。

 通信であることを侮蔑するような企業には、絶対に入社すべきではなく、あくまで個人の興味・能力・価値観を総合的に共有してくれる企業を選ぶべきです。
 個人の能力をないがしろにして、面接時に色々と難癖をつけてくる会社は、企業業績も悪く、職場の人間関係も劣悪な所がほとんどです。

 大切なことは「大学で有意義に学び、卒業したこと」であると思います。