26に引き続き、これから社会が要求する職能、および2チャンネルが提供できるサービス機能
について考えます。

ロバート・B・ライシュは「ザ・ワーク・オブ・ネーションズ(ダイヤモンド社)」で次のように
言っています。「シンボリック・アナリストが彼らの創造的な力を正しい方向で発揮するための
適切な対応策は、彼らを人類全体の役に立つ手だての発見に向かわせると同時に、その弊害を
最小限に抑制するような市場を創造し、作り上げることである。(p.256)」

「2ちゃんねる宣言」の中で田原総一郎とひろゆきは以下のような対話をしています。(p.234)
田原:既存メディアというのは、強いものにはからっきし弱くて、弱いものにはやたらに
威張りくさっている。それに対して、この「2ちゃんねる」が監視の役割を果たすというのは、
とてもいいと思うよ。
西村:メディアは、特定の企業なり有名人なりをバッシングしたりするけれど、でもその
メディアを見張る権力ってないんですよ。そういうオンブズマンみたいな機関に
「2ちゃんねる」がなればおもしろいかと思うんです。

続いて山形浩生との対談から重要な箇所をご紹介します。(p.275-p.281、編集済み)
西村:ユーザー・グループ、必要だと思います?そういう圧力団体。
山形:あれば面白いが、逆にいえばそのユーザー・リレーションっていうものをどう作るかって
いう話になる。
西村:ユーザー・リレーションを作って、そのユーザーを囲い込んで、それでそこでちゃんと
製品を生むっていう、うまい流れができればいいんだけれども。インターネット・コミュニティ
の将来像としては、一つの要素として面白いかなっていうのはあるんですけど。
山形:日本でどういう活動が足りないかという発想の方が、いいかなという気がしてる。
インターネットを合わせ技でどう利用していくかというのが一番、解決策としては近いかな
っていうのがある。
西村:告発サイトはそれに近かったと思うんだけどね。
山形:うん、近かった。
西村:あの時は告発サイト自体が胡散臭いというレッテルを貼られてしまったのが弱かった。
そこをきちんと、個人でなくて、団体で清廉潔白にできるかたちで成果をあげていくことが
できれば、うまくいくかもしれない。

このスレッドでは、2ちゃんねるに参加する人の中の有志が、こういうサービスを
提供できるようになるための、生涯学習の支援をしようと思います。