生協が全国線量調査 - NHK福島県のニュース
http://www.nhk.or.jp/lnews/fukushima/6054504971.html

福島県の生活協同組合は、全国の組合員の協力を受けて行った被ばく線量の調査結果を発表し、
福島県内での線量は、原発事故の影響で全国の他の地域より高いものの、
追加の外部被ばく線量は政府が長期的な目標とする、年間1ミリシーベルトを下回ると推計しています。

調査は、「コープふくしま」が福島県立医科大学の専門家と協力して行い、ことし4月の1週間、
福島県を含む12都道府県の102人に線量計を身につけて生活してもらい、被ばく線量を測りました。

それによりますと、1週間の積算の放射線量は、福島県内の12人では、
いわき市の11.5マイクロシーベルトから福島市の20.7マイクロシーベルトの範囲となり、
県外よりもおおむね高い傾向を示したということです。

一方で、東京や奈良、富山や広島など、広い地域で県内の人よりも高い人がいたということです。
政府は、除染などによって長期的な目標として追加の外部被ばくの線量を年間1ミリシーベルト以下に下げるとしていて、
コープふくしまによりますと、今回の調査では、追加の被ばく線量は県内のすべての人が推計で
年間1ミリシーベルト以下になったとしています。

調査の担当者は「事故の影響があるのは間違いないが、今回の調査結果は安心につながるのではないか」と話しています。