>>297
>搬送波を用いずに、振幅変調だとか、周波数変調などの変調ができるものなのか?
確かに。変調時にも搬送波を用いる。
しかし>>293で書いた「放送局ごとに異なる周波数の搬送波(波形A)」とは異なる周波数の搬送波(波形C)である。
波形Cは、波形Bと同じく、波形Aよりはるかに低周波であり、元データの信号(これも低周波)と低周波の搬送波(波形C)を使って振幅変調や周波数変調を行い、元データを変調した信号(波形B)を作り出す

====
搬送波というものを用いないと、振幅変調だとか、周波数変調などの変調をしただけだと、どの放送局も同じ周波数帯を使って放送することになってしまう

放送局ごとに異なる周波数の搬送波(波形A)に、元データを変調した信号(波形B)を重畳することで、混信せずに放送できる
【↑波形Aは、波形Bに比較して、はるかに高い周波数である必要がある。以下、便宜上、波形Aを高周波、波形Bを低周波と呼ぶ】

受信側は、同調回路(=共振回路)で、特定の放送局の搬送波の周波数で共振することで、高周波である搬送波の成分を取り除き、元データを変調した信号だけを、低周波の信号として取り出せる

アンテナは、低周波の信号のような低い帯域の電波は受信できないので、同調回路のから出力される低周波信号は、元データを変調した信号だけなのである

他の放送局の信号は、搬送波に元データを変調した信号を重畳したままの波形成分として、同調回路の出力側へ流れるが、その同調回路の後段にある検波回路にとっては、ただのノイズ扱いとなる