事例2、第4問
Aの記述が具体性に欠ける。B社は極めて弱体な企業なので、「旅行代理店と提携したパックプラン」等のように、ノウハウを有した他者の力を借りるという方向性を明確に示した回答にすべきである。


事例3、第2問
@は改善内容が具体的ではない。単純だが、材料・金型置き場の5S徹底等の記述はあった方が良い。
また「待ち時間の間に行う」という改善の実現性も不明。むしろ問題は「作業指示が遅いため待ちが多く発生していること」にあるように読み取れる。
しかしそこに言及するのは問題となっている「作業」の枠の外と見なされる可能性もあるので、触れない方がいい。
Aは製造業において決して行ってはいけない。機械の故障や出来あがった製品にエラーが発生することは現場ではよくあることである。「目の届かないところで機械が動き続ける」リスクは許容できない。


事例3、第3問
分析不足。ロットサイズが大きくなっている理由は「生産効率」と明示されており、生産効率を下げてまでロットサイズと受注量を均衡させることがC社の利益になるか不明瞭である。
その目線で考えるならば、X社の「確定」納品計画ではなく「見込み」計画を可能な限り短いスパンで聞き取り、需要予測を立てた上で、「3000個の生産を適当なタイミングで行う」ことを考えるべきであろう。
週1回の生産を10日に1回にすることができれば、平均在庫量は減る。


以上より、事例1は総点で60点を獲得できる可能性はあるが、事例2・3については50点前後となる回答である。