会社の行き帰りで使用する乗換駅でのこと。
21時ごろその駅を使うと、背中にNのマークのついたかばんを背負った子供に遭遇するのだが。
塾帰りで開放的になるのはまあ分かる。分かるが、5人ぐらい集まるとホームで鬼ごっこを始めたりして結構危ない。
人にぶつかっても謝りもせず、場合によっては罵声を浴びせられる。
で、先日。とうとう切れました。
仕事帰りにその駅で乗り換えるためにホームに行くと走り回っている子供が10人ぐらい。
その中の一人(男)が横を向きながら走ってきて、私が避けようとした方向に曲がってきて衝突。
私は少しよろけて、足を軽く捻り、そいつは尻餅をつくと私を睨んで「邪魔だ!バカ!」と叫びました。
私はそいつの前にしゃがむと、かばんの肩紐を左手で握り、
「今なんて言ったのかな? バカって言葉が聞こえたんだけど」と優しく尋ねました。
「邪魔だからそういったんだよ! そんな事もわかんねぇのかバカ!」
「ふーん。自分がよそ見していたのにそんなこと言うんだ」言いながら私はそいつの
持ち物を確認しました。
かばんの横に携帯電話発見。
「さっさと放せよ! 鬼がきちまうだろ!」
「…」
「放せよ! 放せって言ってんだろ!」
「やかましい! ガキだから許されると思ったら大間違いだ!」
一喝すると、視界の中で走り回っていたガキも足が止まります。
捕まっているガキ。顔色が一気に変わります。
「ごごご、ごめんなさい…」
「謝りゃ済む話じゃねーんだよ。ケータイ出しな」
「え…」
「えじゃなくて、ケータイを貸せと言ってるんだが」
「ケータイ持ってません…」
そうこうしている内に他のガキが集まってきて、遠巻きに私達を見ます。