イノタツ先生…

僕が思うにたぶん法哲学が求められている2つの方向があって
1.現実的にアクチュアルな社会問題に対して今までの学問的蓄積から回答・方向性を与える
2.法哲学の伝統的な問いに新たなアプローチで挑む・もしくは法哲学の問題設定を根本的に変える。

たぶん、イノタツ先生は1.の社会的要求にこたえているという点で、現代にあるべき法哲学者なんだ
ろうと思う。ただ、1.を重視しすぎたために2.を軽視しているきらいがあってそれが法哲学全体に影
響を与えている事態はあんまり好ましくないと思う。(弟子の研究はほとんど1.ばっかりだし、もっと
も例外はあるけれど) 2.の蓄積があってこそ1.が可能だと思うんだけどねえ。