理系じゃ欧米からの引きは珍しい話ではないし、文系でも経済学などは
UCLAやシカゴに招聘される香具師もしばしばいる。
で、何故か永住資格やら米国籍とってカルフォニア在住とかになってる。

しかし、それをもって日本の経済学以外の文系は駄目だと判断できるかというと、そうでもないと思う。
そもそも法律学は国ごとの研究が基本だから、国を越えて招聘することはあまりない。
法哲学の場合は哲学に足を半分突っ込んでいるとはいえ、日本みたいに欧米と歴史的・地理的距離があると
やはり具体的な問題意識の共有は難しいと思う(法同定基準って日本で考える必要あるのかよ)。
従って「優秀でないから招聘されない」ではなく「招聘されづらい事情がある」という側面にも注意を払うべき。

もっとも、現況として法哲学者の絶対数が少ない上に、何をしているのかよく分からない人が多い以上
全体的なレヴェルが欧米よりも低いであろうことは否定できないと思う。