東京新聞:児童ポルノ 画像一枚で遮断可能:政治(TOKYO Web)
ttp://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2011022602000037.html
2011年2月26日 朝刊

 インターネット上の児童ポルノ画像への接続を強制的に遮断する「ブロッキング」をめぐり、
有識者らの専門委員会は二十五日、明らかに悪質な児童ポルノ画像が一枚でもあれば、
サイト全体の遮断も可能−などとする基準を決めた。サイト全体のブロッキングは、児童
ポルノ以外のページも遮断することになるため、憲法上の「表現の自由」などの観点から
慎重な考えもあったが、児童の権利擁護を優先させた。

 ブロッキングはインターネットの接続事業者(プロバイダー)が実施する。プロバイダーの
大半は、比較的少額な投資で実施できる「DNSポイズニング方式」を採用する予定だが、
同方式はサイト全体を遮断することから、実施する際の基準が焦点になっていた。

 専門委員会は、明らかに悪質な児童ポルノについて、幼い子どもが性交している画像
などを想定している。明らかに悪質な画像がない場合でも、相当数が児童ポルノ画像で
あれば遮断可能とした。

 また遮断の前提として(1)サイトが児童ポルノの流通を目的としていること(育児や医療、
芸術目的のサイトは対象としない)(2)サイトの管理者と画像の掲載者が同じであること
(3)サイトの管理者に削除を要請しても画像が削除されない場合−を基準にしている。