情報の定義に挑むスレ
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0001名無しさん@お腹いっぱい。
2006/08/20(日) 15:32:38ID:I8yqTCJ70コイツがいったいなんなのかハッキリさせましょう。
0135名無しさん@お腹いっぱい。
2007/06/01(金) 05:15:59ID:lwzZKuPj0そういうものに「情報か情報じゃないか」とか「情報はどの部分か」っていう流れだと思うんですが、ちょっとそういうのとは別角度の視点から。
論理学とか数学とか哲学とかは全然詳しくないのですが。
いちおう、理論計算機科学をちょっとかじってるので、そういう視点から書いてみたいと思います。
理論計算機科学っていうのは、「計算機」と言いながら「コンピュータ」とか「プログラム」って言葉がほとんど出てこなくて、抽象的な話が多い、応用数学みたいな感じです。
にもかかわらず、いわゆるプログラミングなんかと情報科学という点で似ている面があります。
公理体系とか定理の証明を考えるときにも、ある操作をしたときに「この情報は残っているか」「この情報はどこかで失われてないか」ということを常に意識していて、理屈の上で必要な情報が最後まで残っていて初めて証明が完結したり、そんなことが多いです。
これはプログラミングで言えば変数に値を残しておいたり、関数やメソッドに引数を正しく渡したり、戻り値を返してやったりすることに近いです。
「プログラミングは数学の証明と一緒」なんていう人がいるのも、そういう所以も一つとしてあるかと思います。
プログラミング以外でも、ファイルを保存しておいて後で開くなんて、日常的な作業の一つでしょう。
ここで注目すべきは、情報というのは「消えてしまうことがある」ものであり、「消えた情報は復元できない」ということです(量子レベルで本当に存在しなくなるのかはわかりませんが)。
このことは、情報というものが物質とは一線を画すことを示唆していると思います。
物質はエネルギーという形に姿を変えることはできても、消滅することはありえないからです。
裏を返せば、情報とは(消えてしまうこともあるが)、何らかの形で保存し、後に復元することのできる対象だと考えます。
0136135
2007/06/01(金) 05:17:48ID:lwzZKuPj0心理学は教養でちょっとやった程度なんですが、心理学では「記憶」というものが次のように定義されています。
「記憶(memory)」とは、情報を符号化し(encode)、保存し(store)、復元(retrieve)することのできる系(system)である。
(英語でのソースしかないので、日本語訳が間違っているかもしれませんが、そこは勘弁してください。)
この定義の仕方はすごく優秀な定義で、人間の脳の記憶はもちろんのこと、コンピュータの記憶装置や記憶媒体(RAMもHDDもDVDも)全てを含んでいます。
ただ、定義中に媒体となるものが何なのかを明示していない点では、ちょっと有耶無耶な印象もあるでしょうか。
前のレスで、情報の保存と復元に注目したのは、この「記憶」の定義とうまく合致させたかった部分もあります。
それで、情報そのものは必ずしも符号化する必要はない気もするので、以下のような定義を提案したいと思います。
「情報」とは、保存すれば同じものを復元できるものである。
そもそも「保存」という言葉自体が復元することを目的としているのだから当たり前に聞こえるかもしれませんが、その場合は「情報とは保存することができるものである」という言い方で十分かもしれません。
ただ、同一のものを復元できるという点が一番重要だと思うので、あえてつけました。
>>134で「データ」と「情報」について考察されているようですが、データというのは情報を符号化したものである、というふうに解釈できるのではないでしょうか。
符号化というのは、2進数の列であろうが、自然言語であろうが、レジスタの電圧であろうが、ディスクの磁気であろうが、はたまた遺伝子であろうが、神経回路の電位差(?)であろうが、マイクロチューブルであろうが、何でもいいと思います。
とにかく、情報が物理的(または有限離散的)に表現されているなら、データと言ってもいいのではないでしょうか。
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