もし平家が源氏を滅ぼしていたら…
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0053日本@名無史さん
2011/02/17(木) 20:34:39でも、なんとなく北関東(あるいは東関東)に偏るんだよね>藤原氏
あくまで大雑把な傾向としての問題で、截然と区切られるわけではないが、
南関東・西関東の平氏(および右大将家)/北関東・東関東の藤原氏(基本は秀郷流だが)と
関東平野が二分して分かれる傾向がある。
そして、右大将家の「源氏」という「符号」が、なんとなく南関東の覇者の符号として生き永らえ、
「関東といえば源氏だろ?」という「常識」となって、
足利氏、上杉氏などが使った挙句、最終的に徳川氏が江戸開幕に利用する一方、
北関東の「藤原氏」という符号は、本来は別系統の奥州藤原氏の追憶と渾然一体となりながら、
「奥州といえば藤原だろ?」という、(関東=源氏よりは弱いが)一つの符号と化して、
最終的に、仙台の伊達氏が使おうとした一つの符号に結実した気がする。
現在の利根川(昔の流路で言えば途中から鬼怒川)あたりを境にして、
関東というのは、北東側と南西側になんとなく二分されるのが、歴史的伝統に見える。
南西側は、東海甲信の延長に近い。井沢元彦は、源頼朝を「伊豆頼朝」と言ったが、けだし名言だ。
北東側は、東北南部の延長に近いところがある。
この考えは、「関東を分断するとは何事だ?許さない!」と昔、この板で猛反発を食らったことがあったが、
歴史から方言に到るまで、利根川線の分断は無視できないと思う。
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