もし群雄割拠の状態で元寇に突入したら、やはり西日本の覇者である平家が主体となって蒙古・高麗軍と戦うのだろう。
総大将は史実と同様、九州の有力武士・小弐氏が務め、平家傘下の水軍がこれに加わるのだろう。

史実で元寇を契機に鎌倉幕府が弱体化したように、元寇によって平家は打撃を受けるのか、
それとも水軍を主体として、大陸・半島に向けて新たな戦略を描くのか、興味を感じるところだ。

平家の水軍が15〜16世紀ごろまで存続し、さらに海外に覇権を伸ばして、
スペインやポルトガルに伍してフィリピンや南米にまで至り、現地に一の谷や屋島のような堅陣を築く。
安徳天皇の末裔の乗る御座船が浮かぶ中、夕暮れ時には平家の公達の奏でる笛の音色が聞こえてくる。
そんな展開も悪くはないだろう。