ちーっす。俺だよ。アーサーだよ。
あけおめ諸君。

今日はなんか早く目が覚めたからフリージ家の正月の光景を紹介しようと思ったんだ。
それじゃよろしくね。

で、俺らがどんな正月を過ごしてるかっつーと…

アーサー「皆寝てるんだよな。これが」

そう、毎年この時期は冬コミの燃え尽き症候群でみんな疲れ果てて寝てるんだわ。
初詣とかおせちとかそういう正月的イベントは俺らにゃナッシング。
だりーもん。

アーサー「俺だって疲れはバッチリ残ってるのになーんで目が覚めちゃうかな」

俺はぼやきながらリビングに歩み行った。
こたつで売り上げ金と戦利品を天板に並べながらティニーが爆睡してる。
ちなみに天板の上に広げられてるのは漆黒×緑風ものや王道的クロルフ♂とかだね。
俺はひょいっと広げたままのページに目を通す。
「責め役をわきまえよ……悔しいっでも感じちゃうんよっ…!」
あ、結構俺声真似上手いかも。
緑風はもちっとトーン高い方がそれらしいかな?
…って、何やってんだか。俺。
腹減ったからなんか食いもんさがそーっと。

アーサー「…何やってんのヒルダおばさん?」
ヒルダ「…んなっ!?…ほ、ほほほ。珍しく朝早いじゃないかいアーサー」

台所にゃ先客がいた。
おっかしーな。おばさんは今年の年末年始は経済界の偉いさんたちとの会談やらパーティーやらで超忙しいって聞いてたけど。
休み取れるのはもっとずっと先じゃなかったっけか。

ヒルダ「ふん!尻に卵の殻のついたあんたらにしては今年はマシな売り上げを見せたらしいじゃないか。
     けどね!壁際サークルの星を目指すにゃまだまだ足りないんだよ!よく覚えときな!」

俺まだなんも言ってないのに言いたいこと言ってリワープで飛んでっちまった。
…心配して様子を見にきたのかな。忙しい人だよな〜
……ん?
あ、これは…ヒルダおばさん特製ミートパイじゃん。
ティニーも俺も大好きなんだよね。
こそっとこれを置きにきたのかな。たまにゃ一言ティニーを直接褒めてやりゃいいのに。
不器用だよねあの人。
アーサー「一個もらお。うまうま」