離脱についての公式インタビュー

−冒険中はアリーシャが抜けたり、デゼルがザビーダと入れかわったりと衝撃的な展開がありました。

馬場:今回は、ひとりひとりのキャラクターを今まで以上に印象づけたかったんです。
それぞれが本当に強い思いで背負っているものがあるんですね。
アリーシャは騎士でありながら王族でもあり、デゼルも自分の復讐を、言葉は悪いですけど
ロゼを利用して遂げようとしてたり。
そういう個々の目的を成し得るための最良の選択ってなんだろうと考えたときに、
アリーシャだったらああいう選択をするよね、デゼルもそうだよね、
と結果としてパーティアウトする形になりましたが、ユーザーさんにも納得してもらえるよう、
スタッフたちと細かい肉付けを丁寧にやっていきました。

長谷:チーム内でもかなり意見が割れたんですけど、どうしてもテーマがテーマなので、
キャラクターたちの本当にやりたいことを否定するわけにはいかない。
だから、アリーシャ個人としてはスレイと一緒に旅をしたいと思いつつも、
王族として生きることを選ぶだろう、と。スレイと道は分かれてしまうけど、
そうじゃないと『ゼスティリア』のテーマはニセモノになっちゃうよね、
ということでああいう形になりました。
その一方で、情熱っていつも正しいわけではないんですよね。
「復讐」みたいな、負の情熱もあるんですよ。
それを否定してしまうとけっきょく綺麗事になってしまうので、デゼルはひょっとしたら
良くない道に進んでしまったのかもしれないですが、だからこそロゼは助かったし、
そういう彼の生き方が残したものもあった。
だから情熱は大事なんだよね、とユーザーさんに感じてほしくて、このようにしました。
説明しすぎるとかっこ悪いというか興をそそいでしまうので、大事なところは秘めています。
表情で描いたり、背中で語らせたりと演出には気をつけたかったので、
「深読みかな?」と思うくらい読んでいただけるとうれしいです。

馬場:こういった冒険ものでお姫様が登場すると、一緒に旅することもあるじゃないですか。
立場的に許されるならそれで問題ないですけれど、
アリーシャの場合は背負わなきゃいけないものがある。
そんななかで、彼女は本当に冒険するだろうか。
彼女の性格、国民に対する思いを考えたとき、彼女は冒険ではなく、
自分がやらなきゃいけないことをやるという道を選ぶよね、という自然な流れで決まりました。
たしかに、僕らとしても最後まで描いてあげたいという思いはあったんですけどね。

−そのアリーシャの物語は、DLCでも語られていますね。

馬場:そうですね。
このエピソードの配信に至った一番の理由が、
アリーシャが自ら選んだ道の先が実際にどうなったのかということと、
その後の彼女の生き方を描きたかったからです。
パーティーメンバーたちがエンディング後にどうしているのか、
それをアリーシャの視点でその後の物語を描きたいよねって。
僕らの都合で外したんじゃなくて、彼女自身がきっとその道を選ぶだろうと物語を作ったので、
それからどうなったのかを描いてあげたい、という思いが出発点でしたね。