でまあ、その結果、市場経済の原理っつーのを援用して
なんちゃらかんちゃら、みたいな話になる訳なんだが、
市場における相場観を支配しているような
(加法性やら比較性やらが成立するような)「価格」っつーものが、
恋愛には通用せんわけだ。
十円+十円は二十円だし、十五円は十円より大きいわけだが、
恋愛においては、関係性の始まりから終わりまでの
全体性の中に、どのように組み入れられるかが決まらんことには、
個々の行為における双方の利得が分からんのである。
てな訳で、ギャルゲというのは、
プレイにおける双方の体験を、
結果的に「より価値あるもの」として
エンディングにおける状況に結びつけようとすることを
目的とするゲームである、
みたいな形で、ある程度は整理できるんじゃないかと思う。