主人公が女の子と歩いている途中、お腹が減り、目に止まったファースト
フード店に入りたがる。 って言うシーンを脚本にする場合を例にとっても、
女の子になんて言わせるかで、大成功したり大失敗したり、する場合が
結構ある。
@「ねぇ、ちょっとあそこで食べていかない?」
A「ねぇ、おなか空いてない?」
B「ねぇ、ハンバーガーおごってあげるよ」
似ているようで、かなり性質が変わってくる。
些細な違いが性格の反映に繋がっていて、その積み重ねでキャラクターから
感じる人間味がかなり変わってくる、上手な人はセリフから現れるキャラクター
がきちっと統合されていて、無意識に人にキャラクターを伝える力が強い。

 技術を踏まえて上手な人と、ナチュラルにこのあたりが出来る人もいるあたりが、
また脚本の判断が難しいところ。
ただ、共通して脚本は普通の小説より台詞への依存度が高いので、魅力の
ある脚本を書く人は台詞の作りに癖や特徴がある人が多い。