太平洋上に浮かぶハブ空港を目的に作られた巨大メガフロート「ムー」
そのメガフロートに誘致された大規模なホテル街・娯楽街・ビジネス街の立ち並ぶ「バビロニア・シティ」
バベルシティの中心部には、ムーのシンボルとなるトレードセンタービル「バベルの塔」を建設中である

しかしバベルの塔最上階に施設される予定だったプラネタリウムに異論が上がる。
「これはプラネタリウムじゃなくて、悪魔召喚の生贄型召喚施設ではないのか?」と。
周到に用意された計画であった。プロジェクトの中心メンバーの一人にメシアン系狂信者がいたのだ。
バベルシティに住まう全ての人を生贄にする巨大なアビスゲートの建造を画策していた。

工事は中断された。多岐にわたるメシアン系教団の信者たちがムーへと上陸しはじめた。
各国政府がこれを阻止すべく、無国籍大陸ムーへサマナーたちを監視員として乗り込ませた。
企業も黙っていなかった。メガフロートや街の誘致で膨大な出費をしたスポンサーたちだ。
空前の収益を上げ順調に赤字を取り戻していた矢先、バベルシティを戦場にされては適わなかった。
企業は独自に雇ったサマナーたちを政府と信者の争いの間に送り込んだ。

三者三様の活動を見せる三大サマナー陣営がこうして生まれた。
その中で勝者敗者が生まれ、奢れる者や狂う者を生み出した。
結果として三大サマナー陣営は更に、メシアン・ガイアーズ・ニュートラルという陣営を生み出した。

誰が味方で誰が敵なのか、既にそれを正しく把握するものは少ない。
ムーは混沌に包まれた。そしてその混乱は世界に向けて波及した。
自分の立場を理解すべく、根城を作るために。

現在、そんな世界のあちこちで、混乱に決着を付けるヒーローたちが生まれ始めた。