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0001喪装中
04/08/13 20:08ID:la60fqKo随時スタッフ募集
0244シナリオ担当 ◆cpbZ25GBR.
04/08/18 20:03ID:Z/RLzpsdいけねぇんだヴォケ。管理人気取ってんじゃねぇよドアホ。
設定?なんで世紀の大作家の俺様がそんなチンカスみてぇな設定で物書きせにゃ
ならんのだケツ噛んで寝てろ。近親相姦してえんなら自分家でやってろこのトウヘンボク。
テメェに従って話作ってくつもりはねぇしもう俺に話し掛けんな。キモイから。
0245シナリオ担当 ◆cpbZ25GBR.
04/08/18 20:04ID:Z/RLzpsd南に面する窓を開け放つ。まだ早朝だった。気温は低く、窓から朝霧が舞い込んできた。
南国といえども、こういった気象現象もあるのだなと思いつつ、ベッドの上で気持ち良さそうに寝る
ミーフを見やった。
(金が無いので、宿は一室しか借りる事ができなかった。)
「ん…むにゃむにゃ」
ミーフが、眠そうな目をこすりながら起きた。
夕べの話。狼から守る為にミーフに同伴することを決めた俺だったが、その俺が狼になっては
意味ねぇので、俺は野宿しようとして、ミーフにその旨を説明した。しかし、それは気の毒だと言う
ことで、部屋に留まっても良いとミーフは言ったが、しかし同じベッドに寝るわけにもいかんので、
仕方なく床に寝ることで話の決着がついたと。そう言い訳しておこう。うむ。
「お目覚めか?さっさと朝飯食ってこの街出ようぜ。いつ昨日の兄貴達にエンカウントするか
知れんからな。」
「ふにゅ〜。おはよーございま〜ふ。」
…こいつまだ寝ぼけてんのか?と思ったら、起き上がっていた頭は再び枕に落ち、ぽふっと
音がした。
「く〜。」
気付けの右フックをかまし、階下に降りる。少し遅れて、ミーフも降りてきた。さて、朝飯だ。
…と言っても、金が無いので大した物は喰えないが。ミーフを向かいに座らせ、
メニュー欄に現在の所持金で喰えるものが無いか探す。お、発見。【『エビフライ』・・・30G】。
流石海に臨む街。海産物が安い。
「おじさ〜〜ん!モーニングステーキ一つ〜!」
ミーフが声を張り上げる。……。メニュー欄に目を落とす。【『朝限定モーニングステーキ』・・・4500G】。
俺はミーフに制止の左アッパーをかまし、店の主人にはエビフライを頼み直した。
0246シナリオ担当 ◆cpbZ25GBR.
04/08/18 20:05ID:Z/RLzpsdこんな言い方をすると俺がいじめっ子みたいに見えるのだが、そんなことはない。
右フックも左アッパーも小突く程度の威力だ。俺は至って優しいのだ。
「金がねぇって言ってんだろがよ。大体お前朝からステーキってなにさ?死ぬぞ、普通。」
「クリスは言ってる事がメチャクチャね。」
…頭、いたい。先が思いやられた。
「で、お金どっちが払うの?」
ミーフが頬を膨らまして俺に言う。不機嫌そうだ。
「ミーフに決まってる。三尾ある海老フライの内二尾も食いやがって。」
俺も不機嫌そうに切り返す。
「こういう場合って、男が払うもんなんじゃないの?」
「フッ。男女差別は時代遅れだぜベイベ。」
「そのベイベってのも時代遅れだわよ。」
「何でも良いけど俺は神に誓って払わんぞ。」
「あたしだって無一文なんだもん。払えるわけ無いじゃないこの守銭(ry」
「ムカ。」
「プイッ。」
「なぁ、あんたら。割り勘てぇことで手を打てねーのか?」
と店の主人。
「「やだ」」
と俺ら。
「そうかい…。」
0247シナリオ担当 ◆cpbZ25GBR.
04/08/18 20:06ID:Z/RLzpsdミーフの足取りは心持ち軽やかで、なんか知らんがウキウキしてて楽しそうだ。
「どうした、ミーフ?朝っぱらから楽しそうだな。白痴にでもなったか。」
「なんでクリスはそういう事しか言えないかなぁ?」
俺の言葉に、ミーフは軽く怒り顔になるが、それでも彼女の足が刻む歩調は変わらない。
「だってさぁ、あたし、二人で旅するなんて初めてなんだもん。ほら、あたしずっと一人旅
だったでしょ?だからさ、なんか一緒に行動する人が居るってだけでも楽しいんだ。」
…確かに。ミーフには色々と大変な事があったんだろうな。
「それに、今は心強いボディーガードも居るしね。安心して道中歩けるってもんよ。」
そうだな。もう一人で抱え込むことは無いだろう。少女を一人、孤独な旅に掻き立てる
動機は未だ知れないが、俺が出来る限りのことはしてやるつもりだ。
時間の許す限りで、の話だが。
「そういえば、クリスはなんでニニブ大陸に来たの?やっぱ生物探索?」
そう。俺には重要な任務がある。今のクロノス帝国は、なにかがおかしい。俺はその真相を
探り当て、母国に報告せねばならないのだ。一般人の出国が禁じられているこの帝国で、
その難易度の高い任務を遂行する事は、確実に命に関わってくる。どの国にも共通して
言えることだが、敵国の諜報員は極刑である。流石に、そこまでミーフを巻き込むわけには
いかない。
「いや、そうじゃぁないんだけどな。まぁ、お前と同じで、おいそれとは言えない事をしに来た。」
ミーフはそれを聞くと、少し神妙な顔をして、俺を見上げた。
「おいおい。そんな顔すんなって。そうだ。俺はこれから帝国首都へ行きたいんだけど、
案内頼めるか?」
「あ…うん。いいけど…」
そう言うと、ミーフは首都までの道筋を簡単に説明してくれた。
しかし、説明するミーフの歩調からは、既に軽快さは消えていた。
0248シナリオ担当 ◆cpbZ25GBR.
04/08/18 20:07ID:Z/RLzpsdではなく『魔物』だったことから、魔物使いのクロノス家にとっては有利だったって事ね。
これが、七十余年程度でここまで領土を広げられた理由よ。」
説明を始めたミーフに、俺は黙って耳を傾けていた。
「クロノス帝国は広いの。首都を中心に、10の主要都市と無数の集落で形成されていて、
国内総生産が高いから、貿易の途絶えた今でも経済・流通が滞ることは無いわ。」
そういうと、ミーフは一枚の地図をポーチから取り出した。
「今居るのがここ、港町タルウィ。」
そう言って地図上の一点を指差す。ミーフはそこから指先をスライドさせ、帝国の真ん中辺りで
止めた。そこが首都らしい。
「帝国は、広いと言っても、各主要都市を結ぶ主要街道が整備されてるから、都市間の移動は
そんなに苦にはならないの。それに、首都はここから比較的近いし、今から出れば二日程度で
行く事が出来るわ。」
なるほど。地図には、首都から延びる太い線が描かれ、各主要都市に通じている。さらに都市間にも
環状に線が描かれていて、10ある都市達を繋いでいる。見た感じでは、首都までの道のりは
結構遠いイメージがあるが、整備された道があるというのなら二日で行けない事も無いだろう。
「途中にいくつか街あるし、野宿はしなくて済むよ。」
クロノス帝国の地理条件は大体わかった。しかし、ニニブ大陸の描かれた地図は、殆どが黒く
塗りつぶされていた。
「この黒い部分は?」
俺が聞くと、
「黒い部分は、まだ帝国の手が伸びていない場所。ニニブ大陸の八割がそれね。そこはまだ未開拓で、
何がいて、何があるのか、誰も知らないわ。」
そう言うとミーフは一息ついて、こう続けた。
「一度ね、その黒い部分にも入ったことあるんだ。けどね、すぐ引き返したわ。あそこは異常。
気味の悪い魔物がウジャウジャいて、とても耐えられなかった。やたらと強いし。」
0249シナリオ担当 ◆cpbZ25GBR.
04/08/18 20:08ID:Z/RLzpsd潜入捜査が終わったら、俺はすぐさま島を出て本国に帰らねばならない。高速艇を一機奪い、
逃げるだけ逃げた後、メリクリウスの船に拾ってもらう。そんな不確かな計画を、俺は実行に
移さねばならない。無駄な事はしている暇が無い。………はずだが。俺はさっきから嫌な予感が
しているのだ。俺は、俺自身が、この暗黒の空間に深く関わっていくのではないかという予感が。
「さ、早く行かないと日が暮れちゃうよ。次の街には夕方までにはつくと思うから。」
何時の間にか俺たちは町外れにいた。ここまで来ると家もまばらで、目の前は
どこまで続くとも知れない平原と、それを縦に割るように伸びる一本道だけだった。
「お前こそ、もたもたしてると置いてくぞ。」
笑い混じりに俺は言った。
「あはは。頑張ろうね!」
俺の顔を下から覗き込むような仕草をしながら、ミーフは嬉しそうに言った。
町の外へと、歩を進める。
俺とミーフは、永く遠い旅の第一歩を踏み出した。
俺たちの果てしない旅の物語は、今ここに幕を開けたのだった。
プロローグ・完
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