国鉄型(1067mmgauge)16番(今は蟹股の「HO」とも言う)の、
枕木長さのド壺について何気なく触れた古い記事として、
TMSNo.167、1962年5月号、"線路を実感的に!"、
中尾執筆、製作例昌子尚介・糸屋誠祐、がある。

記事の16番平面図では、
枕木長さ、30mm〜32mm
枕木巾、3mm強
枕木間隔、8.5mm。

「狭軌の線路らしく見せるには, ゲージと枕木の長さの比率を実物のそれに近くとれば感じがでる」
と中尾氏は書いてるが、曖昧な書き方で、意味を取りづらいね。
おそらく  「国鉄型16番のゲージ縮尺は【実は】1/65だ」  と書くべきところをボヤカシてるんだと思う。

「狭軌の線路らしく見せるには, 枕木の長さの縮尺を実物ゲージの縮尺1/65に近くとれば感じがでる」
と書けば初心者にさえ一目瞭然だったはずなのに。
因みに官鉄枕木長さが7ft.と仮定すると、記事の枕木長さ、30mm〜32mmは約1/69になる。
著名縮尺名称ではSとOOの間だ。

ただし、この記事の作例の16番線路写真は美しいし、
精密16番レイアウトを作ろうとする昌子氏の苦汁も伝わる。
昌子氏の精密16番レイアウトは山崎氏も期待を寄せていたが未完に終わった。