岩手県滝沢村の千葉ひとみ(ペンネーム・櫻井優魚)さん(28)が、ファンタジー
小説「僕は、彼らと共にいた―僕的源義経伝」を出版した。出版社の文学賞を取った
作品で初の単行本。専業主婦として家庭を守る傍ら「追い続ければ夢はかなうはず」
と作家を目指して執筆活動を続けている。

 千葉さんは宮古市生まれ。岩手県警の一般職に就いた後、結婚して退職、1児を
もうけた。2人目の出産を考えたが婦人科系の病気もあり、「何か打ち込めるものを」
と考えて2年ほど前から小説などの執筆を始めた。

 作品は2004年春、東京の出版社「碧天舎」主催の文学賞に応募し、500を超える
応募作の中から大賞に次ぐ優秀賞を受けた。NHKの今年の大河ドラマにもなってい
る義経にまつわるフィクションで、大人も楽しめる内容にした。

 無意識のうちに鎌倉時代にタイムスリップした少年が義経らと行動を共にし、最後に
彼らの元に呼び寄せられた意味を知る―というストーリー。戦乱の世で直面する人の
死に戸惑い、苦しみながらも命の尊さを知り、成長する姿を描いた。

おそーす
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050108-00000002-khk-toh