今年より書き綴った閑話を勝手にお送りします。
F1ではない前座話は以下に。
http://teri.2ch.net/2ch/test/read.cgi?bbs=car&key=960807587

野人閑話

私たちのフォーミュラ・ワン <1>

我々は今年、2000年よりブリティッシュ・アメリカン・レーシン
グ・ホンダとして8年ぶりにF-1グランプリ・シーンに復帰することになった。

奇しくも、と言っていいのかどうかトヨタも近いうちに、F-1に
シャシーごと参戦するのだという。

今回は我々を含めた日本の自動車メーカーの、F-1へのチャレンジ
の意味するところについて、私なりの視点から意見を述べてみたい
と思う。

先回までニッサンについて、いくつかの視点から私なりの意見を述
べた。その中で特に企業内における目に見えない気風というものに
着目し、この会社の無責任な指導者達が、従業員や経営に対して
行ってきた愚策の積み重ねに端を発し、それらがやがて悪しき社風
のベースとなって企業に働く者の考え方の土壌となっていたのでは、
と推論した。そしてそれが時を経るごとに勤労意欲を喪失する元と
なり、従業員の士気に悪影響を及ぼし、『笛吹けど踊らず』式と
なってニッサンを現在の状況に追いつめてしまったひとつの要因で
はないか、と言ったつもりである。

この背景についてつけ加えると、現代という時代があまりに経済至
上主義的な方向に振れすぎてはいまいか、という私の主張・懸念に
さかのぼらなければならない。