シャコエビ 大豊漁 石巻地方地震原因?

 旬のシャコエビが、地震があった翌二十七日から石巻地方の各浜で大量に
水揚げされている。浜では海が荒れた時は豊漁と伝えられており、シャコエビは
海底の砂に潜る習性から、大きな揺れで一斉に海中に飛び出したと見られている。

 石巻市小積浜では、地震前まで漁師一人で一日に約二十キロだった水揚げが、
二十七、二十八日とも各二百キロ、中には三百キロに上っている。
「刺し網を引き上げると、網全体が白っぽくシャコエビだらけ」という。

 石巻魚市場では、先週まで一日二・三トン前後だった入荷が、
二十七日は九トン、二十八日は八トンに急増。一キロ千二百円だった
セリ値は二十七日に千―八百五十円に下落した。一九七八年の
宮城県沖地震の時と同じ異変に、石巻東部漁協の阿部和芳参事は
「シャコエビを網から外す作業に手間がかかって大変だ。
値崩れはするし、今後の漁獲量に不安も残る」と、
豊漁にも素直に喜べないようだった。

http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/miyagi/index.htm