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2021/10/13 11:45
産経WEST


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竹島叶実容疑者

神戸市北区で平成29年7月、祖父母ら男女5人を殺傷したとして、殺人や殺人未遂などの罪に問われた、無職、竹島叶実(かなみ)被告(30)の裁判員裁判の初公判が13日、神戸地裁(飯島健太郎裁判長)で開かれた。竹島被告は起訴内容を認めたが、弁護側は「被告は当時統合失調症に罹患(りかん)しており、心神喪失状態だった」と述べ、無罪を主張した。

起訴状によると、竹島被告は29年7月16日午前5時15分〜6時半、同市北区の自宅で同居する祖父母の南部達夫さん=当時(83)と観雪(みゆき)さん=同=の首や背中を包丁で突き刺し失血死させた後、近くに住む辻やゑ子さん=当時(79)=を刺殺。母親(57)と近くの女性(69)についても金属バットなどで襲い、重傷を負わせたなどとしている。

竹島被告は逮捕後の調べに「誰でもいいから刺してやろうと思った」と供述したとされる。神戸地検は約8カ月間に及ぶ鑑定留置の結果、軽度の精神疾患はあるものの刑事責任を問えると判断。30年5月、殺人罪などで起訴し、その後、争点を絞り込む公判前整理手続きが行われていた。