https://www.jiji.com/jc/article?k=2021052900214
2021年05月29日06時47分




 【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領とベラルーシのルカシェンコ大統領は28日、ロシア南部ソチで会談した。ベラルーシによる旅客機の強制着陸と反体制派拘束を欧米が強く非難する中、両首脳は「対欧米」で結束を確認した。


 ベラルーシは旅客機に「爆発物の情報」があり、着陸要請は「合法的」だったと説明している。会談でルカシェンコ氏は、持参した資料で事実を示すと表明。一方で「昨年8月の水準まで状況を揺さぶる試みが行われている」と訴え、欧米が政権転覆を図ろうとしていると主張した。ベラルーシでは昨年8月の大統領選後にルカシェンコ氏の辞任を求めるデモが拡大した。
 プーチン氏は、2013年にロシアを飛び立ったボリビアの大統領専用機が米国の要請でオーストリアに着陸した事例を挙げ、この時に各国は「沈黙」したと指摘し、ルカシェンコ氏を擁護する立場を示した。