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毎日新聞2020年4月16日 19時38分(最終更新 4月16日 19時38分)

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沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場=2019年6月12日、本社機「希望」から


 10日に沖縄県宜野湾市の米軍普天間飛行場で使用されていた泡消火剤が基地外に流れ出した問題があり、河野太郎防衛相は16日の参院外交防衛委員会で、米側に厳重に抗議したことを明らかにした。日米両国が2015年に締結した「環境補足協定」に基づき、基地への立ち入り調査も求めたとした。環境に影響する事故で立ち入りを要請するのは協定締結後初めて。

 事故は10日、宜野湾市中心部の基地で発生。発がん性が疑われる化学物質のPFOSを含む泡消火剤が流れ、防衛省によると、基地内で8万3270リットルが回収され、基地外に14万3830リットルが流出。地元の消防や自衛隊などが基地外で回収作業をした。米軍は「格納庫の消火システムが作動した」と説明する。

 河野氏は「米側に厳重に抗議し、原因究明、再発防止の徹底を強く申し入れた」と説明。基地立ち入りは米側が受け入れを検討しているという。共産党の井上哲士氏への答弁。【田辺佑介】