車に近づくだけでドアの解錠やエンジンの始動ができる「スマートキー」の仕組みを悪用する国産高級車の盗難被害が目立ち始めた。運転席のドアをこじ開け、特殊なソフトを使って車載コンピューターから鍵のデータを抜き取るなどの手口。ソフトはネット上で出回っているとみられ、被害金額が億単位に上る例もある。(

車に入ればエンジン始動まで最速で1分」。大阪府警が今年3月までに窃盗容疑などで逮捕・送検した男(37)は、複製ソフトを使う手口について、こううそぶいたという。

府警によると、男は電動ドリルなどの工具で運転席のドアをこじ開け、特殊ソフト…

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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51517680Z21C19A0AC1000/