人の命は奪えても、自分の死後については考えるのも怖い? 連続殺人犯は裁判官の提案を受け入れるか。

社会 2019/10/20 09:00
マローン 小原

人の命を奪うほど残酷な殺人犯も、自分の死後につき考えることには抵抗があるようだ。このほどある連続殺人犯に対し裁判官が意外な提案をしたが、男はこれに「もちろんどうぞ」と即答することはできなかった。





■ある連続殺人犯が出廷

米ペンシルベニア州出身のある男(44)は、1990年代に3人の人々を惨殺。10代にして殺しを始めたこの男がこのほど裁判所に姿を現し、裁判官より意外な提案をされ一瞬驚き動揺した様子をみせた。

それはまだ若い男自身の死後に関するもので、しかも「君の遺体の一部を差し出してほしい」という内容だった。

■「脳を提供しないか?」

このとき、裁判官は「社会に提供できるものが君にもひとつある」と断言。それに続き「死後に脳を提供してはどうか」と提案し、「そうすれば君の行動を科学的に検証するのに役立つんだ」とも付け加えた。

研究者たちは連続殺人犯の神経や心理的要素の研究に熱心で、脳そのものが研究に役立つと裁判官は考えたようだ。
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■動揺し即答できず
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