鮮やかな水色をした「カニかま」が話題です。しかもなぜか「ソーダ味」。
常識を超えた色彩感覚はもちろん、それ以上にポップではじける甘い味わいと海産物の風味がどう融合しているのか、まったく想像できません…。
SNSでも「マジで正気かよ」「常識にとらわれなさすぎ」「攻めてるなあ」など驚きの声があふれています。本当においしんでしょうか…。
 
一正蒲鉾の「サラダスティック ソーダ風味」。同社が販売しているカニかま「サラダスティック」の夏季限定バージョンです。カニかまといえばカニの身を思わせる赤色が定番ですが…
「夏にピッタリ・清涼感のある『水色』」にしてしまったそうです。海外の不気味なお菓子で似たような色のものがあったような気もしますが、筆者もスーパーで見かけて思わず衝動買い。ちょっと勇気がいりますが、実食してみました。

 パッケージをあけると…その瞬間、ぱぁっと周囲に爽快なソーダの香りが広がります…。ええっ、これがカニカマ?今自分が何を食べようとしているのか分からなくなるインパクトです。お皿に盛り付けると、テカリ具合が絶妙で野菜の漬物のようにも見え、より混乱したままいざ口へ!
 むしゃむしゃむしゃ。

 うーん。これは…やはり…とてもソーダ味。噛みしめるとジューシーなうま味が感じられるところや、ほろほろとほぐれる食感はまさにカニかまなのですが、甘くてめっちゃトロピカン。
食べ終わった後も、ソーダの味ばかりが口に残り、カニカマの存在感がぼんやりしてきます。ああ、私はいったい何を食べたのかしら?…いずれにせよ、ちょっとSFチックな、これまでにない新しい食の体験であることは間違いありません。
 開発の経緯などについて、一正蒲鉾の担当者に聞きました。
 ―衝撃的な商品ですね。
 「近年カラフルなメニューがSNSなどで話題を集めていて、『フォトジェニック』『インスタ映え』などのワードがよく聞かれます。夏にピッタリの色合いですので、ぜひお弁当の彩りやキャラ弁の素材として使っていただきたいです」

 ―確かに…。プレスリリースに添付されている料理例を見ると、とってもきれいで、楽しそうですね。しかし、どうしてこのような商品を作ろうと思ったのでしょう。
 「実は昨年から鮮やかな黄色が特徴のレモン味のカニかまを春夏の期間限定で発売しており、大きな反響をいただいていました。お客さまから『お弁当の彩りに使えるような、もっと鮮やかな色のものがほしい』との声が数多く寄せられており、第2弾を社内で検討するなかで、食品ではあまり例のない水色の商品を開発・販売することになりました」
 ―なるほど…とにかくカラーリング重視で発想されていたのですね。
 「この水色はクチナシという植物由来の色素を使用して出していますが、天然由来の着色料で美しく発色させるのに、開発担当者は苦労したようです」
 ―こんな色味だと怖いものが使われているのではないかと勝手に想像してしまいがちですが、「天然」と聞くと安心感が違いますね!
 なおこちらの商品、8月の1カ月間のみの限定販売だそうです。ちなみにパッケージには「そのままおやつに!」とも書かれていて、「ごはん」ものだと思わなければ、素直においしいかもしれません…。ああ、常識から解き放たれなければならないのは、きっと食べる私たちのほうだったのかもしれませんね!…気になる方は要チェックです!

http://imgur.com/gallery/i8gSG32


https://lin.ee/3uGDIDU?utm_source=line&;utm_medium=share&utm_campaign=none