“クロッキー”を1日に3台見つけられたら、いいことがある。小学生から聞いた話だ。クロッキーとはナンバープレートが黒地に黄文字の事業用軽自動車。黒と黄にちなんだ愛称だ
▼たわいない都市伝説の一種だろうが、通勤途中などで3台見かけたら、ちょっと得した気分にひとときなれる。新幹線の設備を検査する車両で、見ると幸せになるといわれる黄色のドクターイエローもまたしかりである
▼吉凶を占い、幸運を呼び込もうと願うのが、おみくじだ。初詣で運試しに買った人も多かろう
▼おみくじは護符でもあり、吉が出たら持ち帰って財布に入れておくなどお守りとするのが本来の作法とされる。岡山県出身の民俗学者神崎宣武さんが著書「しきたりの日本文化」(角川文庫)に記している
▼凶のときだけ、木の枝などに結ぶ。その際、利き手でない方の手を使う。結びにくい「難行」をすることで厄払いになり、再びくじを引けばいいという。
おみくじにもそんな作法があったとは知らなかった。今度訪れたときにはしきたりにのっとり、吉運を持ち帰りたい
▼ささいなことでも「幸せ」と思えることを見つければ、心が安らぐ。自分に合った大事な“ビタミン”だろう。要は気持ちの持ち方次第。万事、前向きにとらえるプラス思考なら、必ずや運を呼ぶ“お守り”となろう。 
(2015年01月11日 09時07分 更新)
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