エボラ出血熱が流行する西アフリカに滞在し、27日午後に羽田空港に到着した
40代男性が発熱の症状を訴えたため、念のため治療に対応できる指定医療機関の
国立国際医療研究センター(東京都新宿区)に運ばれた。塩崎恭久・厚生労働相が
同日夜、明らかにした。採取した血液などを国立感染症研究所に送り、感染したか
どうか確認の検査をする。検査結果は28日未明に判明する見通し。

 厚労省関係者によると、男性が現地で患者らと接触したことは確認されていない
という。

 警視庁関係者によると、男性は40代のジャーナリスト。午後4時に羽田空港に
到着した際、37・8度の発熱が確認されたため、パトカーが先導して
国立国際医療研究センターに運んだ。
男性は「8月から2カ月間リベリアに滞在し、ベルギー、英国を経由して
入国した」と話していたという。

 政府関係者によると、男性はロンドン発の全日空機に搭乗していた。
全日空によると、乗客190人、乗員16人が搭乗していた。
 塩崎厚労相は「エボラは接触感染でうつる。新型インフルエンザなどと違う
ということで、冷静に受け止めてもらいたい。万が一を考え、国際医療研究
センターに搬送し、検査している」と話した。asahi.com
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