「慰安婦」検証記事 朝日新聞が一部訂正

 朝日新聞はいわゆる従軍慰安婦の問題を巡り、「慰安婦を強制連行した」とする
男性の証言に基づく記事を取り消した際の検証記事について「最初に原稿を書いた
とした元記者は執筆者ではないことがわかった」として記事の一部を訂正しました。

 朝日新聞は先月、いわゆる従軍慰安婦の問題で「慰安婦を強制連行した」などと
する男性の証言について「証言は虚偽だと判断した」として記事を取り消したうえで、
検証する特集記事を掲載しました。

 この中では「昭和57年に証言を最初に報じた元記者が『話の内容は具体的かつ
詳細でまったく疑わなかった』と話す」などと記していましたが、29日の朝刊で
朝日新聞は「この元記者は執筆者ではないことがわかった」として記事の一部を
訂正しました。

 この記事によりますと、元記者は当時、海外にいたことが分かったため、「記憶違い
だったことが確認された」としています。
 朝日新聞社は証言を最初に報じた記事が掲載された経緯について、「近く設置
する第三者委員会の調査結果を踏まえて改めて説明します」とコメントしています。
NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140929/k10014963031000.html