ネットの世論は信頼できるのか
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(本文)
 ネットがみんなに使われるようになって久しいが、そうなって言われてきた意見としてネットの世論は信頼で
きるのかという問題がある。多くの人がネットを使ってはいるものの、自ら発言する人は少数で、特に政治的な
ことに対して発言する人はそれほど多くはない。だから、一部の偏った意見が増幅され、存在しない世論が形成
されるなどといった批判も僕の中で頻繁に叫ばれている。

 だが、ネットの世論は実際の世論をかなり反映していると思えたことがある。かつて政権交代前、2ちゃんね
るにおいても民主党ブームが吹き荒れていた。いや、そんなことはないと言う人もいるかもしれないが、過去に
例を見ないくらい政権交代に前向きな意見が多く、それらに対して自民党支持のコピペが誰にも反応されずに延
々とマルチポストされていたように記憶している。

 ネット世論で触れなければならないのは、ニコニコ動画による衆院選の予想議席の的中率だろう。
参院選の「当選予測」的中率が97.5%というのは、極めて高い数字である。本来、新聞記者らが足で稼いで
集めるはずの情報を、ネットのビックデータの中から抽出してしまったということに、僕も多少の驚きを感じた。
とはいえ、この結果はサンプル数の多いデータを正しく扱った結果にすぎず、ネット世論が信頼できるのかとい
うよりかは、ネット世論の偏りを補正しさえすれば現実を再現できると言ったにすぎないのだ。

 振り返って2ちゃんねるの世論はどうなのか、ニュース板+に限ってみても、特定の話題に対しては特定の思想
を持った人が大勢を占めている現状や、革新よりも保守のほうが若干多いという状況は、何年も前から変わって
いない。それはたぶん、書き込んでいる人が何年も前から変わっていないからなのだろう。一方で、2ちゃんね
るの世論が現実の世論を先取しているような気がすることもたまにあるし、謎に包まれている。

 さて、ネットの世論は信頼できるのかという私なりの結論は、一定の補正をかけてやればネットの世論は現実
を反映できるものの、その偏りは年月が経ってもあまり変わらないということだろうか。

大した結論にならなかったのは、ネットは現実の一部、いや大部分を占めているからなのかもしれないね。

参考文献
niconico、ネット世論調査もとに参院選「当確予測」
121議席中118議席一致で的中率97.52パーセント
http://news.nicovideo.jp/watch/nw700528