若衆に担がれたみこしが冬の海に繰り出す伊東市・新井神社の「裸まつり」は隔年の新春７日の
恒例行事だったが、今年は中止に追い込まれた。人手不足気味だったところに、昨年１０月の台風
２２号で新井地区もかなりの被害を受けたことが響いた。県無形民俗文化財の指定を受けている伝
統行事だが、今春は神事だけの寂しい大祭になる。

「裸まつり」と呼ばれる新井の大祭は、海中からえびす様が出現し、豊漁豊作となったことに由来
する漁民の祭りとされる。厳冬期の海にみこしを繰り出すのがその再現で、一番の見どころになって
いる。
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