昏睡状態で死の直前だった男性が、元上司からの「仕事に戻りやがれ!」の命令で目覚めるという
奇跡が起こった。

 ビル・デパスクワレさんの奇跡の回復は、ビルさんを死んだも同然だと思っていた家族や友人を
喜ばせている。ビルさんはステーキレストランでウェイターをしていたが、酒飲みで仕事に支障が出て、
11月にクビになってしまった。自棄になったビルさんは自宅に閉じこもって酒を飲み、昏睡状態になって
しまった。

 親戚がビルさんを見つけたのは12月2日。ほとんど死亡している状態で、すぐに病院に搬送されたが、
生命維持装置をつけたままになった。回復する見込みも無いため、先週、家族は生命維持装置のプラグを
抜くことに合意した。

 ステーキーハウスの元上司である店主のチャーリーさんが、ビルさんが死に掛けていると聞いたところ、
怒って「あいつに言っておけ。ベッドから起きて、とっとと仕事に戻りやがれ!」と叫んだという。ビルさんの
友人ラルフ・ナッシュさんが、失うものは何も無いと、一か八かで、この元上司の伝言をビルさんの耳元で
囁いた。

 「チャーリーさんが、ベッドから起きて、仕事に戻りやがれ!だって」

 すると5分後にビルさんが突然起きて「仕事にもどらなきゃ」と言って、機敏に動き出したという。友人の
ラルフさんは、この奇跡の回復は自分のおかげではないと言っている。「僕が奇跡を起こしたのではなく
奇跡を起こしたのは別の人です」とシカゴ・トリビューン紙に語った。

 ビルさんは神様が2度目のチャンスを与えてくれたのだと信じている。「神様は僕が死ぬのはまだ早いと
思ったんだろう。でも、2ストライクを取られた感じだよ。三振を取られたいなら、また酒を飲むことだ。って
神が言っている。もう、僕は2度と酒は飲まないね」と新聞に語った。

http://abcdane.net/blog/archives/200412/coma_assbacktowork.html
http://news.bostonherald.com/localRegional/view.bg?articleid=60413