>>35
首都圏方言のヴァリエーションにすぎない新方言をそうやって「西関東方言」と呼び、
京阪神あたりで「関西弁」からの機械的類推で生まれたと思われる「関東弁」と
その論者を擁護するのってどうなの。
どうもこの板ではその説をたびたび見るけれど、誰か一人が思い込みで言ってるのでは。
もう少し武蔵・相模の土着方言を調べた上でものを言ってはどうかな。

川越はもともと「小江戸」と呼ばれるほど水上交通で江戸とつながりが強く、
今の埼玉の中ではやはり方言の「島」だったんだよ。
そんなのこの地域の方言研究の常識だろう。

秩父や多摩や相模原の旧住民の間では西関東でも旧式もまだまだ残っていて、
それと首都圏方言の差はここで執拗に強調される東西差より大きいよ。
上の世代のそういう西関東方言が残っている限り、新方言にその名を
与えるのには反対だ。少なくとも埼玉や神奈川の方言集も見てほしい。

首都圏方言と関東土着方言の違いに接し、その歴史を知れば、
京阪神の非専門家が誤解して使ってるだけの「関東弁」を首都圏方言または
それに近い方言に使うのが妥当ではないとわかるはず。

逆に若い世代の京阪神の方言差は「え、それだけ?」というものでしかない。
他地域では同じ県内でも一つ山を超えれば方言はもっと劇的に変わる、ということもよくあるよ。