大都市圏において、中心市が周辺市町村から人を吸収するのは当然のことである。
中京大都市圏においては、中心市である名古屋市が当然のごとく周辺市町村から人を吸収している。
しかし周辺市町村もただ吸われるだけではなく、産業及び学校の充実が見られるところでは
中心市から逆に吸引する人数も多いものである。

そこで中京大都市圏において中心市である名古屋市との関係、通勤通学の往来の
比率を周辺市町ごとに調べてみることは、前記の充実ぶりのバロメータとなり意義深い。

そのバロメータとして提唱されているのが 「名古屋様様指数」 である。

ここでは愛知県の主な市町と岐阜県の岐阜市について調べてみることとする。
指数がマイナスの市町はもちろん、一桁程度までならしっかりとした産業を持って
名古屋からの逆吸収もできていると考えられる。逆に100を超えるような市町では、
産業も弱く名古屋に一方的に吸収されるベッドタウン的状態であることが容易に想像される。


■ 岐阜市と愛知県の主な市の「名古屋様様指数」
       
一宮市  353.7   清須市  17.4
岐阜市 113.1   瀬戸市  14.6
知多市 102.8   安城市  11.6
稲沢市  86.9   西春町  10.6
津島市  68.6    東海市  5.5
甚目寺町 59.3   日進市  3.6
蟹江町  40.8    豊明市  3.0
師勝町  30.2    大府市  2.5
尾張旭市 28.6   小牧市  2.5
春日井市 27.8   長久手町 1.3
半田市  21.6    刈谷市  -2.0
岡崎市  19.0    豊田市  -2.7


さて上記の指数、見事なまでに前置きに書いた傾向が出ているではないか。