中心がほんのりピンクの揚げ上がり、脂身と肉の境目が分からないほど柔らかな
絶品ロースカツを提供するこじんまりとしたトンカツ屋で、
一見とおぼしき中年夫婦が、中が半生だと切れていた場面に遭遇した事がある。
小学生の女の子が総武線下総中山近辺で痴漢に遭い、その子の助けてという視線さえスポーツ新聞で遮った俺が、
何故かその時だけは、その夫婦に向かって堂々とはっきりとした口調で同意出来た。
何で同意したかは未だに分からない。
その店にはその後一度も行って居ない。