専門誌「関節炎とリウマチ」に、カレーに含まれるウコンの効能に関する
研究結果が発表された。カンザス大の研究者ジャネット・ファンクさんらが、
関節炎を起こすよう育てたマウスにウコンを注射したところ、症状が
まったくでなかった。
ミルウォーキー郊外に住むダーシー・ジェーンさん(55)は、野菜たっぷり
カレーが中心のインド料理教室に通い、週1、2回、インド料理を
食すようにしたところ、悩みだった関節の炎症、はれがなくなった。ジェーンさんは夜中に空腹感を覚えなくなり、90キロに近かった体重の23キロの減量に成功したという。
カレーのスパイスの1つであるウコンにはこのほか、さまざまな効用が
あると指摘されており、その1つにアルツハイマー病の予防がある。
カリフォルニア大ロサンゼルス校の研究者グレゴリー・コールさんは
「インド人のアルツハイマー病リスクは米国人の4分の1」と指摘する。

また、テキサス大アンダーソンがんセンターのバラット・アガーワルさんの
動物実験では、ウコンの色素のクルクミンが乳がんの転移を防いだ。
疫学調査では、ウコンが前立腺(せん)や大腸がんの予防にも効果が
あることが示されている。
コールさんら専門家によると、ウコンがどのように体に働きかけるのかは
分からないことが多く、解明にはなお時間と多額の研究資金が必要。

*+*+ Sankei Web 2007/01/13[14:44] +*+*
http://www.sankei.co.jp/seikatsu/shoku/070113/shk070113002.htm