>近年では、勉強や仕事で成果を得られない人間が古い時代の高尚さ優秀さを心の拠り所にして、

これは昔からあるスノビズムの一種だ
何が満たされずにいるがゆえの代償、慰みなのかが時代によって違うだけ
ただ、最近は高等教育の普及と高度情報化社会によって、見かけ上の知的格差が失われたぶん、
既存の知識であったり、著作物を含めた知的産物の価値が大暴落を始めている
韻文、散文、演劇、古典音楽の部類はその煽りをモロに食らってるんじゃなかろうか

その反動でスノッブを気取りたい人たちは何に手を伸ばしたかというと、
マイナージャンルのサブカル要素を無理矢理「発掘」したり、オカルトやらスピリチュアル、超科学分野だったりするのが、
なんとも皮肉な話というか何というか

既存の知識や事象、知的産物を情報として利用しやすくなったことで、
新規に生み出される作品に対する評価も昔とは大きく変わってしまうであろうことは容易に想像が付く
誰に対しても魅力的というような、圧倒的な大衆性を持ったジャンルや作品は今後どんどん出にくくなってくるだろう