カレンダー王子の物語は、様々な驚きに心の中で平身低頭しながら進行し、
シャリアール王が怒り狂う場面まで来ました。

CDそのままに、王の怒りを低音弦をバチッと引っ叩いて表現する場面で、
バチ当たりな自分が怒られている気がしましたが、それに続くパートで、
親指の腹を使った多弦トレモロの響きは、たいへん美しくも懐かしく、
思わず感涙の涙が…

続く若い王女と王子の中間部でも、ラルゴのエンディングのような
imaの腹による多弦トレモロを久々に目撃して、また感涙。

この3楽章をラリー・コリエルが編曲したのを、かなり昔に弾こうと
練習してましたが、オーケストラ原曲での弦による主題に対して、
管でカウンターメロディが入る細かいフレーズが、リズム音痴の自分には
どうしても弾けず、悔し涙にくれたことを思い出しました。

で、ココはさすがに弾けないだろう!と意味なく優越感に浸っていましたが、
愛陽さんがアッサリと弾いてしまい、ここに至って完全に認めざるを得ませんでした。