■ 山下和仁は地球上で最もうまいギタリスト 7 ■
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0093ドレミファ名無シド
2011/01/03(月) 16:19:43ID:BcrwVDsNお店に中野氏が来られ、氏の『毬つき遊び』を山下さんが録音したことを知って、
「じゃあ、僕、そのCDここで買うから聴かせてよ。」とおっしゃったそうな。
ところが聴き終わるやいなや、氏は「下手! 下手くそ! これじゃまるで
<ゴム毬>だ。 僕が意図した毬は、布や毛で作った毬だ。ポン!ポン!じゃなく、
ポン、ポン、なんだよ。(注 その店主氏は「つまり、蹴鞠で使われる<鞠(まり)>が
むしろイメージに近い」と言い添えられた)」と不快感を表されたとのこと。
中野氏は不快になった理由を最後にこう言われたそうだ。
「武井(守成)さんや大河原(義衛)さんは故人だから致し方ないにせよ、
僕はまだ(当時)存命中なんだから、どうして一言、曲について僕に相談してくれなかったのか。
それが残念でしょうがない。」
確かに、CDに収められた演奏は<ゴム毬>だ。
楽譜を見ると速度指定は Allegro non tanto で、低音部はsempre staccato と指定されている。
毬の跳ね上がりの表しつつ、抑制のきいたテンポを求めているようで、確かに中野氏の嘆きにも
同情できる。
その後、中野氏の感想が山下さんに届いたのかどうか分からないが、しらかわホールでの
演奏(プログラム後半の冒頭)は、CDのものより情緒を感じたのは事実。
中野氏と親しかった名古屋の大御所氏が山下さんに取り次いだのかな?
その点、『青い花』では作曲者ことは知り尽くしているからね。
紀尾井ホールでの演奏を楽しみにしている。
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