「青い花」はCDで何度かは聴いたが、どうも具体的なイメージがつかめない。
明日の実演を観れば何か分かるかもしれないが、一応観る前の印象を書きます。

第1楽章
3音から成る音型が低音から高音まで、調を変えながら様々に変化していく。
メロディは3音のトップノートにある感じ。
延々と展開部が続いているような印象。
7分辺りで音型が変わるが、よく分からないまま2分ちょっとで元の音型に戻る。
短いコーダらしきものが、小さめの音でソフトに弾かれてエンド。

第2楽章
着地点を求めて彷徨うような幽玄な旋律が、個人的に気に入っている緩徐楽章。
山下和仁の深い音楽性を感じる。
グラーヴェとなっているが、高音主体であまり重々しくない。
低音は単弦で同じ音をデデデデーといたってシンプル。

第3楽章
いかにも舞曲然としたメヌエット。ちょっと照れる。
硬質な音色メインだが、リタルダンドしてソフトな音になるのは定番とはいえ美しい。

第4楽章
終わりを感じるメロディ。1楽章・3楽章辺りの変奏にも聴こえる。
色々な要素が登場し、新世界より4楽章の激しい展開を少し思い出す。
ラスト1分のフィナーレは、ギター曲じゃない感じ。オーケストラまんま。