ノバ・プラネット誌(アレックス・マッソン)
宮崎の意図するのはより良く生きるための暗いヒューマニズムを腑分けする
ことではなく、バランスをとるためにそれらを掴むことにある。似たような語り口だが
文体とモラルで失敗している民間伝承並みの「ロード・オブ・ザ・リング」や
「ハリー・ポッター」に本当にとって代われるのが「千尋の旅」なのである。

シネ・リブル誌(フランソワ・ドワスネ)
ものの数分も経たないうちに宮崎映画のなかに没入してしまうことは請け負え
る。一秒々々が典型的なアニメーション映画ではなくて、ただただ素晴らしい冒
険を観ているのだとしか考えられなくなる。

カイエ・ド・シネマ誌(セバスチャン・ベネディク)
宮崎の最新映画は彼のものの中で最も美しく、動かしがたい物語である。

ポジティフ誌(エイトゥン・オネイユ)
神話と道徳性、映画的表現と色調を撹拌して挑発する宮崎は、全ての年代に向け
たおとぎ話、倫理、眼と聴覚と知性に向けた幻影を見せてくれる。

プルミエール誌(ジェラール・ドゥローム)
……感嘆して驚く。この経験はすべての年代、文化、感性を満足させる。

ストゥディオ誌(ミシェル・ルビコン)
これは子供たちへそして同様に大人たちにも真剣に訴えかけている映画である。
そして、何よりも輝いていて、衝撃的な美しさへの挑戦であり、驚くべきイメー
ジ・オペラなのである。

某所より孫引き